
2025年6月、初めてナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN)農場研修に行ってきました。
アロマテラピーアドバイザーの資格取得を目指した時から「絶対参加したい!」と憧れていた研修。
最高に楽しかったです!!
満開に咲き誇ったダマスクローズの香りを浴びるように感じながら花摘み。
サイプレスやジュニパーベリーなど精油になる前のフレッシュなハーブの香りを体感。
クラフト作りは、高価でなかなか買えない高級精油を使った実習で、テンションがめちゃくちゃ上がりました(笑)
この記事では、まだ研修に参加したことがない方に向けてNARD JAPAN農場研修のリアルなレポートと、研修をもっと楽しむために知っておくと役に立つ情報をお伝えします。

NARD JAPAN資格保持者なら、いちどは参加してほしい!
研修スケジュール

事務所の最寄り「塩崎駅」は、売店やコンビニもない、とっても小さな駅。
集合時間の9時30分、参加メンバーの顔が揃った頃、協会スタッフさんによる点呼がありました。
事務所への所要時間は車で10分程度。(何度も参加してる方は事務所まで徒歩で向かう方もいるそうです)
送迎車に乗り込み、いよいよ研修スタートです!
事務所での研修

到着後、会場に誘導していただき、自分の席に着席。
協会の方から当日の流れや注意点の説明を聞いた後、参加者を2グループに分けて「ハーブ観察ツアー」と「蒸留見学」が交互に行われました。

会場にはプラナロムとケンソーの全ラインナップが揃った
「試供コーナー」があって、自由にお試しできました!
※会場での販売は行っていません。
ハーブ観察ツアー

事務所の周りはハーブ畑になっています。
クローブの実、ユーカリの葉、カモミールローマン、ティートゥリー、ラベンダーアングスティフォリア、マロウ、エキナセア、アーモンドの木など多様な植物を紹介していただきました。
『今日は「農場研修」です。見るだけの庭園ではありません。自分の手で触ったり、葉をちぎってみたり、香ってみたり、どんどん体験してくださいね』
と協会の方からのアドバイス。
精油やハーブウォーターになる前の、生き生きとした植物の姿や香りを学ぶことができました。
蒸留見学して深まった「植物愛」
蒸留室は、ローズの蒸留真っ最中で、少し蒸し暑さを感じる部屋でした。
通常、蒸留中は立ち入り禁止、担当作業員1名のみ入室が許される「厳格に管理された部屋」で、研修中は特別に見学できるようです。
植物の収穫時期(GW~秋)はずっと稼働していて、様々な精油とハーブウォーターが作られているそうです。
設備は、品質の良い精油とハーブウォーターを作るためにいろいろな工夫や、徹底した衛生管理のもとで作業されていることを知りました。
見学する前は、機械化されて自動的に作り出されると想像していましがた、実際は手作り感ある「工房」といった印象で大切に育てた植物を丁寧に収穫し、地道な作業で生産していることに驚きました。
植物の恵みがつまった、できたてのローズ精油とローズウォーターの香りを体験しながら、植物愛が深まりました。
農場研修

いよいよ農場へ!
送迎車に乗り込み、20分くらいで到着しました。
標高約400~600mほどの丘陵地に見渡す限りのダマスクローズ!!
満開に咲いたローズの甘く優雅な香りが、あたり一面に漂いっていて、車から降りた瞬間「うわ~っつ!」と声が出てしまいました。
待ってました!ローズ摘み取り

ダマスクローズの生花の香りは、ふんわり甘い香り。
花びらは絹のように柔らかく、ドレスのように華やか。
しばらくの間、うっとりその美しい姿に見とれて、ミツバチが花粉をせっせと集めている姿も、なんだか愛おしく思えました。
配布していただいたビニール袋を片手に摘み取りスタート!
『今朝、咲いたローズは濃いピンク色ですよ~!たくさん取ってくださいね~』
摘み取りのコツは「ガク」から折るようにすると、ポロリと簡単に取ることができました。
夢中になって摘み取りしていると『みなさんお茶がありますから、水分補給してくださいね~』と協会の方の声。
おいしい麦茶でひと息ついて、お次はカモミールジャーマン摘みです!
カモミールジャーマンのお花畑

カモミールジャーマンは、ひざ丈くらいの高さで、お花は小さくてとっても可愛かったです。
5月頃なら葉のグリーンとお花のホワイト、イエローのコントラストが美しいとのことでしたが、まだまだ十分美しく、満開でした。
カモミールジャーマンはお花だけを摘み取ります。
摘んだお花は、お湯を注いでハーブティーとして楽しむこともできます。(ご自宅で)
ハーブティーで親しみのあるちょっとミルキーな甘い香りに包まれてながら、やさしい気持ちになれました。
収穫の後
お花を干す

農場から事務所に戻り、新聞紙をいただいて、その上に摘んだお花を広げました。
帰りの時間までしばらくドライタイム。
お花についてきた虫が逃げてくれるそうです。
広げ終わったら昼食です。
素晴らしい農場の風景を見ながら、体を動かした後のお弁当は最高においしかったです!
クラフト作り

昼食の後は、クラフト実習です。
今回の実習は、「シアバターで作るアロマクリーム」と「ジャスミン精油の手ごね石鹸」
(必ずふたつ実習できるわけでなく、当日のスケジュール次第のようです)
私が感動したのは、高価でなかなか買えない精油や、なかなか選ばないレアな精油を実習で使わせていただけたことでした。
「シアバターアロマクリーム」は、レモンバーム・パイン・パチュリ・アルベンシスミントの中から好きな精油を選ぶことができて、私はレモンバームをメインに加えて作りました。
レモンよりもさわやかな香りで、夏にむけてすっきりと清々ししい印象のクリームができました。
「ジャスミンの手ごね石鹸」は、ジャスミン精油を6滴も加えて作りました。
夜の女王と呼ばれるジャスミン精油、気品のある官能的な香りは、他の精油にはない魅力があるな~と再認識できました。
アブソリュート精油はスキンケアに使えないと思い込んでいましたが、「石鹸」という形で活用という新しい気づきをいただけました。
普段作るクラフトは、自分の好みに偏ったものになりがちなので、こういった学びの場は意義深いな~と実感しました。

摘み取ったローズの活用方法も教えてもらえたよ!
お土産いただきました♪

クラフトの後には、驚きの発表がありました。
なんとお土産に、実習で使った「プラナロムのシアバター」を頂きました!
さらに、ラベンダーアングスティフォリアのドライフラワーと、ローズマリーの挿し木も!
こんなにたくさんのお土産をいただけるなんて、予想外だったので感激しちゃいました。
参加費を上回る価値ある体験とたくさんのお土産をいただけて、本当に嬉しかったです。
これから参加する方へ/お役立ち情報
服装
汚れてもよい、動きやすい服装がおすすめです。(私はズボンのすそにたくさん花粉ついちゃいました)
日焼け対策・熱中症対策に帽子は必須です。
ローズには小さなトゲがあります。長袖・長ズボンがおすすめです。(腕用日よけカバーも○)
靴は運動靴がおすすめです。
(個人的な感想としては、農場は斜面なので、長靴よりも足をしっかり固定する形状の運動靴がよいと思います)
持ち物
農場では、摘んだお花を入れるビニール袋とビニール手袋が配布されるので、手ぶらで大丈夫です。
ビニール手袋で手荒れしてしまう方は、ガーデニング手袋を自分で持参しましょう。
ハンカチなど小物を持参したいなら、摘み取りに邪魔にならないような肩にかけられるポシェットが便利です。
飲み物は協会がお茶を用意してくださるので、持参しないでも大丈夫です。
お弁当
集合場所の塩崎駅前にコンビニはありませんでした。お弁当の購入は事前に済ませましょう。
昼食時間は1時間程度ありましたが、摘み取ったお花を広げたり、おトイレに行ったりなど、意外とバタバタとあっという間なので、軽食系(おにぎりやサンドイッチ)が手早く食べれて良いかなと思います。
アクセス
最寄り駅はJR中央本線・塩崎駅で、山梨県甲斐市にあります。
周辺は静かな住宅地で、首都圏のような大勢の人が乗り降りする駅ではありませんでした。
南口(下り/小淵沢・松本方面)窓口に駅員さんはいますが、北口(上り/甲府・大月・高尾方面)は無人化されていて、ICカード用の自動改札機だけが設置されていました。
北口の券売機(きっぷ)は階段下にありますが、ICカードを利用して乗車するほうが分かりやすいので、事前にチャージしておくことをおすすめします。
まとめ「来年の開催が待ち遠しい!」
初めて参加した農場研修は、予想以上に価値のある学びの場でした。
始めに、協会の方から『この研修を開催する目的は会員の皆さんの笑顔のため』とお話があったのですが、まさにその通りで楽しいことが詰まった研修でした。
アロマテラピーを愛する仲間と、同じ時間を共有する素晴らしさも貴重な経験となりました。
自宅に戻ってから、ジャスミン石鹸の香り、ローズの香り、ラベンダーの香り、ローズマリーの香りに心が弾みました。
楽しかった思い出と、植物たちの香りが脳でしっかりつながった感覚がして、「これぞアロマテラピー効果、恐るべし」と実感しました(笑)
また来年も参加したいです♪♪