子宮体ガン記録③がん健診〜病院を決めるまで

子宮体ガン記録③がん健診〜病院を決めるまで

2024年7月、子宮体ガンと診断。同年9月に手術を受けました。

初めて子宮体がん健診~病院を決断するまでの記録です。

この記事が、同じ悩みをもつ方のお役に立てたら幸いです。

本記事の経験や内容は全て私の経験・個人的な意見になります。

医療的な正確性・信頼性を保証するのではありませんのでご了承ください。

初めての子宮体がん健診 小さなクリニックへ

uterine cancer screening

毎年、会社の健康診断で子宮頸がん検診は受けていたが、子宮体がん健診は一度も受けたことがなかった。

検査は「痛い」と聞いていたから。

7月29日、かかりつけの婦人科クリニックはなかったので、Googleの口コミを参考に、自宅から通いやすい距離にある小さなレディースクリニックで検査を受けることにした。

エコー(超音波検査)から始まり、すぐに先生から「ポリープがあるかも。」と言われた。

予想外で、ひぇーっ心の中で叫んだ。

続いて始まった細胞を採取する検査は、重い生理痛みたいな鈍痛が続いてなんとも言えない心境だった。

子宮の一番奥をつまんで引っ張られるような感覚で、息を止めて何とかこらえることができた。

2週間くらいしたら結果が出るので、都合の良い時に病院へ来てくださいと言われて帰宅した。

細胞診の結果 クラスⅤ(ファイブ)

Shocked and out of work.

「なるべく早く病院に来てください。先生からお話があります。」

検査から約1週間後の夕方、その電話があった。あいにく翌日が休診日だったので、いったん電話を切って主人に連絡を入れた。

「すごく心配!電話で内容をすぐに聞いてほしい」主人に後押しされて、ドキドキしながらクリニックに電話をかけなおした。

「細胞診で疑いのある結果がでました。クラスⅤだったので、急いだほうが良いと判断し、ご連絡しました。大学病院を紹介しますので精密検査を受けてください。」

頭がまっ白になって、血の気が引いていくのがわかった。

呆然として、その後は仕事が手につかなかった。

入院する病院はどこに?わたしの決断

hospital

8月8日、主人に同伴してもらい先生のところへ向かった。

結果の詳細が説明されたが、まだショック状態だったので、あまり記憶に残っていない。

紹介状は、地元の大きな病院を選ぶこともできるし、自分が望む病院を指名してもよいですよ、との先生の配慮だった。

私は(もし、自分がガンになったら国立ガンセンターで手術を受けたい)と考えていた。

理由は、症例数も多くガン治療の世界的権威のある病院だから、信頼できるに違いないと思い込んでいた。

先生は、その病院を否定も賛成もしかったが、自宅からの通院をリアルに考えて決断したほうがいいと言った。

手術後に放射線治療など通院の必要が出た場合、体調がしんどい状態で通院ができるかどうか?よく考えて、と。

そのアドバイスを聞いて、自分はそんな自信なかったし、入院やお見舞いで家族にかかる負担も大きくなると簡単に想像できた。

運命の分かれ道のような気がして本気で悩んだが、地元の大学病院へ行くことを決断して紹介状を書いてもらった。

精密検査の結果 ゆううつな日々

Grieving woman on her knees

レディースクリニックを出た足でそのまま大学病院へ向かい、その日のうちに精密検査を受けることができた。

検査内容は、問診、触診、エコー検査、組織診、MRI、血液検査だった。

組織診は子宮の奥の鈍痛があって、やっぱり少し痛かった。先生から卵巣に腫れはないと言われ少しほっとした。

8月22日 精密検査の結果は類内膜ガン、グレード1、子宮筋層への浸食はないが子宮頚部に少しガン細胞がみられたとの事だった。

治療は、手術でガン細胞のある子宮と、転移しやすい卵管、卵巣を全て摘出することとなった。

手術後に、摘出した臓器の病理検査でステージ確定となり、追加治療の有無を判断するとのことだった。

すぐにでも手術して欲しかったが、先生のスケジュールが立て込んでいて9月末頃になると言われ帰宅した。

不安な日々を支えてくれたアロマ

Flowers to heal sorrow

ガン確定してからの日々は、過去への後悔や見通せない将来のことばかり考えて、いつも不安が隣り合わせだった。

それは私だけでなく、主人も同じように辛い日々となり、二人で何度泣いただろう。

そんな不安定な心を癒し、私を支えてくれたものの一つに趣味で始めたアロマテラピーがあった。

精油の香を吸い込むと、張り詰めていた緊張がほぐれて、少し元気になれた。

精油辞典をめくり、発ガン抑制に作用する成分を含む精油があることを見つけ、精油の未知なる力に驚かされた。

浸み込むように香りが体の中に広がって、疲れた心を癒し、ガンのある子宮にじんわり作用してるような気持ちがした。

まとめ

最初の子宮ガン検診を受ける病院は、慎重に選ぶことが重要だと感じています。

私の場合は幸いにも良い先生に恵まれ、早期発見につなげることができました。

細胞診検査は子宮内の細胞を採取する医師の技術や、的確な判断ができる経験値が必要です。

もし、検査結果に不安を感じたり、納得できない場合はセカンドオピニオンを求めて他病院での再検査を検討するなど、恐れずに自分の体と向き合ってほしいと願っています。